socialnurse.jp |  生活科学運営の看護師募集

スタッフのこえ

高齢化や医療・介護制度の変化により、多様化する看護師の働き方。生活科学運営のような有料老人ホームでの看護も、そんな選択肢のひとつです。
しかし、有料老人ホームでの看護師の働き方・業務役割は、現役の看護師たちの間でさえ、知られていない部分があります。
その実際について、看護スタッフの横倉奈央(ヨコクラナオ)さんに語っていただきました。

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●生活科学運営を選んだ理由

—こちらの勤務先近くに住んでいるということですが
そうですね。このハウス(※ライフ&シニアハウス川口)自体、街を自転車で走っていた時、前を通りかかってたまたま知りました。有料老人ホームができると知って、この建物にかかっていた募集の垂れ幕を見て電話をしました。前にショッピングセンターがあって、駅が近いというのもあり、ここの看護師は、同じようなきっかけの方が多かったと、後になって知りました。

—ちょうど仕事先を探していたのですか?
それまでは、都立病院の病棟で、三交代勤務で働いていました。ただ、だんだんと三交代、夜勤などがつらくなってきたため、今度は近場で、病院以外の職場を探そうと考えていました。
もともとは生活科学運営という会社名もなにも知らなかったのですが、近所で立地がいいのと、高齢者福祉施設、あとは夜勤がないというのもちょうど自分の希望にあっていて、最初はそれだけの理由で応募しました。

—「病院以外の職場」を探していたのはなぜですか?
病院では10年近く働いていました。患者さんの治療に関することが基本的な仕事で、それはそれで楽しかったのですが、病院の役割上「治療して回復したらすぐ退院」で患者さんは入れ替わっていきます。退院していった患者さんたちのことが、その後どうなったかな?と気になる部分もありました。

内科や外科には、高齢の患者さんが多くいました。高齢の方の場合、自分の抱えてる病気やからだの悪いところが「完全に治る」ことがない場合もあります。
病院で、治療に専念する毎日の中でも「もっと楽しみながら毎日を過ごしたい」といった希望をおっしゃる方が、結構多いのが印象に残っていました。

そんな生の声を聞くやりとりが楽しかったこともあり、高齢者の方々が暮らしている環境で生活の援助ができたらと思い、老人ホームがいいかな?と考えるようになりました。

有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、療養型施設というような施設の特徴で働く場を選択する場合もありますが、私自身、そういう区分については一切条件として考えていませんでした。とにかくそこに住んでいる方々が「毎日の生活を楽しく過ごしている環境」で援助がしたかったのです。

横倉奈央さん・写真1

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●看護師の役割

—ハウスの中での看護師の役割は?
ここ「川口」はライフ&シニア型のハウスです。(※注1)それぞれ役割は異なってくるのですが、シニアのフロアには、看護師にしかできないような日常生活の支援があります。
看護師にしかできない、といっても治療ではなくて、胃ろうをはじめとした介護スタッフができない処置のフォローや、風邪を含めたちょっとした体調の変化に関する、ご入居者やスタッフへのアドバイスです。
医師ではないので治療はできませんが、病院への受診が必要であれば、その人の症状や状況にあった、最適な病院を選んでお連れする場合もあります。
あとは、ご入居者のご家族とは、かなりお話をすることが多いですね。

—ご入居者のご家族とですか?
介護スタッフ、生活相談員、ケアマネジャー…どのスタッフもそれぞれ自分の役割に関して、ご家族へお話をしたり、逆に相談を受けたりすることは多いです。
ご入居者の生活に関する具体的な支援や取り組みの方針は、ご本人の意思や、ご家族の意思もうかがいながら決まっていきます。
こういったご家族とのやりとりのうち、特にご入居者の医療面に関することは看護師が担当します。
たとえば「この程度のスリ傷なら、病院にかかる必要はないですよ」といった感じで、ご家族に話をすることはよくあります。
あとは、医師と直接やりとりをされる前のワンクッションとして相談を受けることも多いです。いきなり医師の先生へ、直接に医療的なお話をするのではなく、その手前で、まず「どうしたらいいでしょう?」と相談をされるようなケースです。

—実際の業務での、介護スタッフとの関わり方を教えてください。
介護スタッフ・看護師、共同で日常的な業務に対応することが多いです。
ハウス運営で主体となるのは、やはり介護スタッフだと、私は思っています。そういう意味では、看護師の役割には「介護スタッフのサポート」という面もあると思います。

たとえば、看護師がいない夜間にご入居者が急に熱を出した場合、介護スタッフは不安を感じます。もし事前に「この方は今夜、熱が出るかもしれない」と看護師が伝えていれば、その時の対応を確認しておくことができ、スタッフも必要以上に不安に思うことはなくなります。ご入居者への対応を安定させる意味でも、医療面に関する看護師からのフォローは重要です。

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●職場環境の違い

—病院から生活科学運営に転職して、違いを感じた点、新たに気づいた点などはありますか?
私自身は、あまりその違いを感じることなくスムーズに来ています。
ただ「医師がいないので、ひとりで判断するのが怖い」「責任が重い」という理由で、入社してすぐ離職する方もいます。
「川口」と協力関係にある病院は、車で行くくらいの距離にある総合病院です。そうなると、病院内での看護のように、隣にいる医師からすぐ指示が出るわけではないので、ハウス内での看護師の判断が重要になってきます。
それぞれのハウスごとに医療機関との協力状況・体制は異なりますが、どこのハウスであれ、当社の看護師にはご入居者の体調変化などに対して、なにかしらの判断が求められます。そういった仕事内容を不安に思う方はいるようです。

—たとえば、持病のため医師から制限を受けている場合、病院とハウスで対応に違いはありますか?
病院の場合、まず最初は病院内にいる先生へ報告し、判断をあおぎます。そして何人かの看護師のうちの1人として、医師の指示に従って動きます。状況へどう対応するかの方針は、あくまで医療的な立場で決定していきますから。
ハウスでは、まずご入居者やそのご家族の意思が重要。対応の方針は、ご入居者が、その方らしく生きるということを考えた上で、ご本人・ご家族に意思選択をしてもらいます。そのあたり、病院での判断とはやはり変わってきます。
医師に制限を受けている方でも、家族の方から同意をいただいた上で、ご入居者が望むようなら、ハウスでできるかぎりのことをしてお過ごしいただきます。
たとえば、お酒を飲みたいという方には、医師の指導のもと、体調や状況をふまえながら、お酒を楽しんでいただける方法を考えます。
病院では飲酒なんて絶対だめですよね。そこが、ハウスと病院のすこし違うところです。

その他にもたとえば、ご家族の方が、お正月だからと部屋に集まって、ワイワイとごはんを食べるというのも、病院には病院食があるからという理由で、無理とされることがあります。病院はやはり処置や治療が優先、まずは病気を治すことが一番なので仕方ないことですが、ハウスであれば、そういうことはある程度自由にできます。

病院勤務では決まり事として断ってしまうようなことを、ハウスでは、生活の場として「当然なこと」と受けとめることがあります。こうした行為を「こわい」と考える看護師もいるかもしれません。ただ、私は「ご自宅で過ごしている時と同様、みんなが一緒に楽しめるように」ととらえるようにしています。

また、今の病院の場合、医療を受けない、治療しないとなると、その時点ですぐに退院となります。治療か退院か、どちらかなのです。
ハウスでは「こう暮らしたい」の想いをふまえて、対応の仕方が決まっていきます。ご入居者ひとりひとりによって、まったく対応も判断も異なってきます。

—対応を決める上で、看護師はご入居者の主治医ともお話するのでしょうか?
病院からそのまま入居される方や、入居される方がかかえている症状が重い場合などは、主治医の方と会う、あるいは診療情報の提供をお願いしたりと、入居後のケア・対応がスムーズに行えるようコミュニケーションを取ります。
ただ、そのあたりはご入居者によってそれぞれですね。ご入居者の中には「健康なので病院にはかかっていません」という状態で入居される方もいます。逆に、実際に入居してみて「どうしてどこにも病院行ってないの?」なんて驚かされることもあります(笑)

病院がつくった老人ホームの場合、当然ご入居者がかかる病院も決まってきます。ハウスでは、ご入居者やご家族の意思や状況をうかがった上で、必要なアドバイスを行いながら、かかるお医者さんについても、ご入居者・ご家族みなさんで決めていただきます。

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※注1 ライフハウス・シニアハウスについてはこちらをご覧ください。ハウスの種類

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